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ニカが思ったことを、高田純次並にテキトーに垂れ流す場所。
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自分を守る術は、知らないし、必要ない。

傷だらけになっても、支障ない。

肌を出さないのは、見る人を不快にさせないため。

この皮膚は、うすい、うすい、唯一の鎧。
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しあわせな、ゆめ。

できることなら、ニカだって見ていたい。


永遠に…。
路地裏での、再会。

「やっと、むかえに、きてくれたの?」

そう聞く声が、心臓が、震えた。

セルゲイは、何も言わなかった。
あの時と、同じ。

ぽつり、ぽつり、雨の雫。

駆け出したいキモチと裏腹に、膝から崩れ落ちた。

だって、逢えるはずもない。
あなた、もう、死んだのだから。



月の光、冷たい雨。
あるはずもない、セルゲイのぬくもりを、感じる。

どれくらいぶりかの抱擁に、喉が灼けるほど泣いた。


それでもすぐに連れて行ってはくれないセルゲイの罪と
すぐに行くには大事な荷物が多くなりすぎたニカの罰。
 歌を忘れたカナリアは 後ろの山に棄てましょか
 いえいえ それはかわいそう

 歌を忘れたカナリアは 背戸の小薮に埋けましょか
 いえいえ それはなりませぬ

 歌を忘れたカナリアは 柳の鞭でぶちましょか
 いえいえ それはかわいそう
どこよりイチバン、空に近い場所を、さがしてる。

ニカを、見つけられるように。

ニカを、見つけやすいように。


でないと迎えに、きてもらえないから。
言えないキモチ

言いようのないキモチ

ぜんぶ卵とじにして、飲み込むの。
ニカなど  裂けてもいいの
人数ふえて、賑やかになった。
鈴さん可愛くて、楽しい、ニカすき。

でも、やっぱり、元いたヒトがいないと
どこか、空洞。

ニカはいい子で、7月を待ってる。
しあわせになる権利はあっても

しあわせになれるとは、限らないもの
日に日に、ココロが朽ちてくような感覚。

自分を守るために纏った殻が
ボロボロ、剥がれ落ちてく

セカイから、剥離、されてく。


たいおんが、きえる。
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ヴェロニカ・セヴァスチヤノフ
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