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ニカが思ったことを、高田純次並にテキトーに垂れ流す場所。
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テスト用紙が配られる

丁寧にお名前を書く

豪快に真っ二つに破る

おやすみなさい



これでいいわ、ええ、ええ。
もうニカの頭の中には【本能寺の変 1582年(いちごぱんつ)】しか
入ってないの。
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んー…もひとつくらい、クラブ入りたい。

んー、んー。

どこがいいのか、ニカみたいなの受け入れてくれるのか
わからなくて、もう眠いわ。
こっそりと、みんなの成績表を盗み見る遊び。


…千慶さんは、きっと、仲間。
おふとんも、てんちゃんも、おひさまのにおい。

いいにおいは好き。

甘いの、あったかいの、懐かしいの。

好き。

だいすき……でも、ねむくなるわ。

おなかがぺこちゃんと、ねむみちゃん。

ニカ、どっちを取ればいいの?
「ねこ、どうしたの。」

「迷子みたいだよ、可愛いだろ?」

「かわいい、かわいい、とても。」

「もし飼い主が見つからなかったらさ、教会で飼ってやってよ。」

「イヤ。」

「えっ、なにその即答。お前すきだろ?ネコ。」

「スキだからよ。教会が政府に襲撃されたらどうするの。」

「………。」

「冗談よ、黙らないで。」

「ニカの冗談は笑えないんだっつの…。」

「ここで飼ってあげればいいデショ。」

「無理だな、正体バレて組織に襲撃されたらどうすんだ。」

「…………………………。」

「あのー、黙るのやめてくれるかな、スゲェ恐い…。」



そう、あの猫も黒猫だった。
あのあと、ちゃんと飼い主が見つかって
セルゲイは子供みたいに、ずいぶん落ち込んでた。
あの時はその「サミシイ」が、ニカには分からなかったけど
今なら、分かるわ。
やさしいひとは、ガラスみたいで

傷つきやすくて、壊れやすいから

憎しみや怒りで、ガラスがきしむ前に

その手の、胸のナイフを、ニカにちょうだい。

ニカがかわりに、切り裂いてあげる。

安心して、慣れているから。



紅いセカイで、生きてきたから――。
バトルピンナップ、イメージBGM



職質されたら、ニホンゴわからないふりをするわ。
ずっとロシア語で喋るわ。

パスポートなんて持ってないの、困るわ。

ニカ マッポ コワイ
ニカの家の裏には、凄く大きなニホンの古いお家があって
そこにはじっちゃんが一人で住んでるの。

じっちゃんはニカみたいなのが珍しいみたいで
色々おしえてくれるし、親切にしてくれる。

最近は、「外人の孫が出来たみたいだ」って笑ってくれた。

ニカにはもう家族も、帰る場所も、国籍も、なんにもないから、嬉しかった。

すてきね、すてきね。


ありがとう。
今度、ボルシチをつくって、いっしょにたべるわ。
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ヴェロニカ・セヴァスチヤノフ
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